PSギヤボックス分解整備-2(2017/11/1-2) [ステアリング関係]
前回からの続き。
<専用工具製作>
このアイデアに至るまではそれなりに時間を要したが、インパクト用ソケットレンチを使って専用工具を製作した。(製作工程は撮影するのを忘れた)
正に専用工具が完成。
防錆処置をしたところ。
<緩まない>
インパクトで簡単に緩むと思っていたが全くダメ。
一人作業で、バイスも無いのでこんな状況での作業なので力が逃げてしまうのか!
CRCをたっぷり吹き付けてみたが効果なし。
<応援依頼>
息子に応援依頼して再度試してみたが一向に緩む気配なし、と同時にナットの山がつぶれ始めた。
絶望的になったところで息子が「エアー圧を上げてみたら!」と提案。
プロの整備士はイザというときには10kg/cm2くらいに上げるらしい。但しインパクトレンチそのものが壊れることもあるとのこと。
確認するとコンプレッサーの圧力設定は7kg/cm2を少し下回るところにいた。これを7.5kg/cm2に上げて再トライしたら数発の打撃音のあとに軽い音で緩みだした。このときの「ヤッター」感は涙が出るくらいのものだった。
(コンプレッサーの設定圧がこれほど影響するとは・・・・・!)
<分解した結果>
当然ベアリングレースにキズ、ヘコミがあるものと想定していたが全く問題なく綺麗だった。
ただ、分解中に金属粉のようなものが確認できたので、これが悪さをしていたみたいである。その発生源がベアリングの磨耗なのかは判別不可だった。
(まさか圧力切り替えバルブのチャタリングとも考えたが結局は特定できず)
以下は作業中の写真である。
1、構成部品
2、緩めるのに苦労したナット他
左から、ベアリング、同レース、調整ネジ、固定用ナット。
3、反対側
左から、ベアリング、同レース、大型Eクリップ。
4、動きの悪かった部品
両側にベアリングレースが加工してあるが、目視、触診ともに問題なし。
5、仮組み
作動確認しながら組上げたが異状は発見できず。
<結果>
ベアリングの遊びを多少大きめに組上げて作業終了。
期待を込めてエンジン始動。
・・・・・グー音は消えなかった。
<所感>
現役のころに用いた「KT法」による問題点解析は殆どやりきったことになるが解決のめどは見つからなかった。と同時に不具合の元凶はポンプが発生する油圧脈動であると確信。
ゆえに残る選択肢は
1、パワステ機能を諦めること。
2、ポンプをASSY交換すること。(検査設備がないとポンプ単体の不具合解析は無理)
に絞られた。
しかし、多少のベーン磨耗程度でこれほどの大きな脈動になるとは思えないので、要因解析のためだけにポンプASSY交換することには中々踏み切れないでいる。
かなりの確率で問題が解消するとは思えるのだが・・・・・。
(技術者の意地!?)
以上。
<専用工具製作>
このアイデアに至るまではそれなりに時間を要したが、インパクト用ソケットレンチを使って専用工具を製作した。(製作工程は撮影するのを忘れた)
正に専用工具が完成。
防錆処置をしたところ。
<緩まない>
インパクトで簡単に緩むと思っていたが全くダメ。
一人作業で、バイスも無いのでこんな状況での作業なので力が逃げてしまうのか!
CRCをたっぷり吹き付けてみたが効果なし。
<応援依頼>
息子に応援依頼して再度試してみたが一向に緩む気配なし、と同時にナットの山がつぶれ始めた。
絶望的になったところで息子が「エアー圧を上げてみたら!」と提案。
プロの整備士はイザというときには10kg/cm2くらいに上げるらしい。但しインパクトレンチそのものが壊れることもあるとのこと。
確認するとコンプレッサーの圧力設定は7kg/cm2を少し下回るところにいた。これを7.5kg/cm2に上げて再トライしたら数発の打撃音のあとに軽い音で緩みだした。このときの「ヤッター」感は涙が出るくらいのものだった。
(コンプレッサーの設定圧がこれほど影響するとは・・・・・!)
<分解した結果>
当然ベアリングレースにキズ、ヘコミがあるものと想定していたが全く問題なく綺麗だった。
ただ、分解中に金属粉のようなものが確認できたので、これが悪さをしていたみたいである。その発生源がベアリングの磨耗なのかは判別不可だった。
(まさか圧力切り替えバルブのチャタリングとも考えたが結局は特定できず)
以下は作業中の写真である。
1、構成部品
2、緩めるのに苦労したナット他
左から、ベアリング、同レース、調整ネジ、固定用ナット。
3、反対側
左から、ベアリング、同レース、大型Eクリップ。
4、動きの悪かった部品
両側にベアリングレースが加工してあるが、目視、触診ともに問題なし。
5、仮組み
作動確認しながら組上げたが異状は発見できず。
<結果>
ベアリングの遊びを多少大きめに組上げて作業終了。
期待を込めてエンジン始動。
・・・・・グー音は消えなかった。
<所感>
現役のころに用いた「KT法」による問題点解析は殆どやりきったことになるが解決のめどは見つからなかった。と同時に不具合の元凶はポンプが発生する油圧脈動であると確信。
ゆえに残る選択肢は
1、パワステ機能を諦めること。
2、ポンプをASSY交換すること。(検査設備がないとポンプ単体の不具合解析は無理)
に絞られた。
しかし、多少のベーン磨耗程度でこれほどの大きな脈動になるとは思えないので、要因解析のためだけにポンプASSY交換することには中々踏み切れないでいる。
かなりの確率で問題が解消するとは思えるのだが・・・・・。
(技術者の意地!?)
以上。
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