HTC共振対策(2024/2/19) [点火系]
1月3日に発生したDISTローター破損について、FB「Mercedes W111 Coupe Australia」に投稿したら思いがけずにも、同じ経験者から下記コメントがあった。
That looks like a 123Ignition. I have found the clips are not as strong as the original ones. I usually bend them so they snap right on.
However I assume, since it was running previously on your trip that as you say something distorted the rotor, or the cap moved, wierd !
思い当たる節もあるので再確認した結果と対策内容を記録する。
1,痕跡確認
当該部品を再確認したらそれらしき痕跡が在った。
2,暫定処置
クリップ力が弱いならと、タイラップで締めあげた。
3,原因深堀
しかし、これ迄10年以上の間、何事も無かったのに何故今回は発生したのか?がどうしても気掛りなので色々と要因分析した結果、今回の走行条件がこれ迄と少し違うことに思い当たった。
<これ迄>
高速道路での巡行速度は100k/h程度なので、エンジン回転数は3,300rpm以下に抑えられていた。
<今回>
正月3日という事で首都高速湾岸線も東北道も全く渋滞無し。且つ天候、外気温ともに最高のドライブ日和だったため、ついつい速度が上がり3,500rpm前後で1時間以上連続走行していたことになる、
結果、この回転域にHTCの共振点が有ったとしたら、元々締結力の弱いキャップが浮いたり傾いたりしても不思議ではない。との思いに至り、以下の対策を実施した。
4,対策内容
それなりに重量のあるHTCだが、これ迄は保持無しのフリー配線だったので固定箇所を設定した。
これ迄のレイアウトは6本クランプした状態で何の支持も無かったので、これが揺れたら如何にもキャップがズレそうに見える。
対策するにあたり出来るだけ初期応力が無いようにするため、駆動ギヤを1コマずらして1番気筒の配置を変更した。
<変更前>
<変更後>
点火時期を10° BTDCにセットして
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
新たな配線経路にして3カ所にクランプを追加した。
5,完成検査
本来なら3,500rpm程度まで上げて確認したかったが、一人で3役は出来ないので形だけ!
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
<所感>
これで春のゴルフシーズンには安心して出掛けられそうである。
That looks like a 123Ignition. I have found the clips are not as strong as the original ones. I usually bend them so they snap right on.
However I assume, since it was running previously on your trip that as you say something distorted the rotor, or the cap moved, wierd !
思い当たる節もあるので再確認した結果と対策内容を記録する。
1,痕跡確認
当該部品を再確認したらそれらしき痕跡が在った。
2,暫定処置
クリップ力が弱いならと、タイラップで締めあげた。
3,原因深堀
しかし、これ迄10年以上の間、何事も無かったのに何故今回は発生したのか?がどうしても気掛りなので色々と要因分析した結果、今回の走行条件がこれ迄と少し違うことに思い当たった。
<これ迄>
高速道路での巡行速度は100k/h程度なので、エンジン回転数は3,300rpm以下に抑えられていた。
<今回>
正月3日という事で首都高速湾岸線も東北道も全く渋滞無し。且つ天候、外気温ともに最高のドライブ日和だったため、ついつい速度が上がり3,500rpm前後で1時間以上連続走行していたことになる、
結果、この回転域にHTCの共振点が有ったとしたら、元々締結力の弱いキャップが浮いたり傾いたりしても不思議ではない。との思いに至り、以下の対策を実施した。
4,対策内容
それなりに重量のあるHTCだが、これ迄は保持無しのフリー配線だったので固定箇所を設定した。
これ迄のレイアウトは6本クランプした状態で何の支持も無かったので、これが揺れたら如何にもキャップがズレそうに見える。
対策するにあたり出来るだけ初期応力が無いようにするため、駆動ギヤを1コマずらして1番気筒の配置を変更した。
<変更前>
<変更後>
点火時期を10° BTDCにセットして
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
新たな配線経路にして3カ所にクランプを追加した。
5,完成検査
本来なら3,500rpm程度まで上げて確認したかったが、一人で3役は出来ないので形だけ!
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
<所感>
これで春のゴルフシーズンには安心して出掛けられそうである。
ファンカップリング交換(2024/1/29) [冷却系]
<前報からの続き>
調査の結果、異音発生源はファンカップリングの劣化であることが特定できた。
以下、経緯と交換記録です。
1,経緯
・エンジンが壊れそうな異音に焦って一旦はエンジン停止させたが、そのままでは先に進めないので再始動して思い当たるところに聴診器を当てて発生源を探した。
・一番怪しいDIST周りを含め、丹念に探したが異常部位が見つからない。
・そのうちに音量が少しづつだが小さくなっていることに気が付いた。
・要因としての最大の変化点は暖機が進んで水温が上昇したこと。
・この段階でファンカップリングを疑ったが、回転する部位に聴診器は当てられない。
・現物を触診すると、若干ではあるが軸方向のガタが確認できたものの確信が持てない。
・思案結果、ドライヤーで温めて固めた状態で確認したら異音が無くなり犯人特定に至った。
2,部品調達
純正部品をメインに扱う業者に見積依頼したら、定価19.2万円での設定があるが供給終了とのこと。
代替品を探した結果、後継車種用のアフターマーケット品が使えることが分かったので早々に発注した。価格は14,180円。あまりの差にビックリしたが旧車乗りには有難い。
現物は以下の通り。
不具合品と比較したが適合には問題なさそう。
3,実車装着
無事完成。異音発生も無くなった。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
=所感=
旧車の場合「不具合発生のタイミングが悪いと対策までに遠回りすることになる」ことを思い知った。
前回のBATT交換、今回のカップリング交換共に、直前に実施していたメンテナンスが要因かも知れないとの思い込みがバイアスになって邪魔をするのだ。・・・・・反省!
以上。
調査の結果、異音発生源はファンカップリングの劣化であることが特定できた。
以下、経緯と交換記録です。
1,経緯
・エンジンが壊れそうな異音に焦って一旦はエンジン停止させたが、そのままでは先に進めないので再始動して思い当たるところに聴診器を当てて発生源を探した。
・一番怪しいDIST周りを含め、丹念に探したが異常部位が見つからない。
・そのうちに音量が少しづつだが小さくなっていることに気が付いた。
・要因としての最大の変化点は暖機が進んで水温が上昇したこと。
・この段階でファンカップリングを疑ったが、回転する部位に聴診器は当てられない。
・現物を触診すると、若干ではあるが軸方向のガタが確認できたものの確信が持てない。
・思案結果、ドライヤーで温めて固めた状態で確認したら異音が無くなり犯人特定に至った。
2,部品調達
純正部品をメインに扱う業者に見積依頼したら、定価19.2万円での設定があるが供給終了とのこと。
代替品を探した結果、後継車種用のアフターマーケット品が使えることが分かったので早々に発注した。価格は14,180円。あまりの差にビックリしたが旧車乗りには有難い。
現物は以下の通り。
不具合品と比較したが適合には問題なさそう。
3,実車装着
無事完成。異音発生も無くなった。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
=所感=
旧車の場合「不具合発生のタイミングが悪いと対策までに遠回りすることになる」ことを思い知った。
前回のBATT交換、今回のカップリング交換共に、直前に実施していたメンテナンスが要因かも知れないとの思い込みがバイアスになって邪魔をするのだ。・・・・・反省!
以上。
異音発生(2024/1/10~17) [点火系]
前回アップの正月早々DIST破損については予備品で現地応急処理し無事帰宅したものの、再発が心配なので関連部位の点検&メンテナンスを実施した記録です。
1,部品調達
DIST本体を入念にチェックしたが、破損したのはローターだけのようなので当該品のみ調達した。
適合も問題無し。
2,異音発生
組上げてエンジン始動したところ、これ迄経験したことのない「大きなカタカタ音」が発生したので即エンジン停止して原因調査に移った。
通常なら聴診器を当てて発生源特定作業になるのだが、余りの音なのでエンジンを回し続けることが不安になり、取敢えず今回手を入れたところのDIST駆動系をチェックしてみた。
駆動コマのギア部に若干の摩耗は見られるが、当該異音発生の原因とは思えない。
本体駆動側にも特に異常は見られない。
3,再組付けでトラブル発生。
当該コマは位置決め機能が無く360度どこでもセットできるため、取り外す際に合いマークを打ち忘れたことを後悔し焦ったが、試行錯誤しているうちにオイルフィラーキャップから覗くと1番気筒のカム位置が確認できることに思い当たった。
これで6番気筒と判別が可能となったので次の作業に移ることが可能になった。
4,組上げ
1番気筒の上死点が判れば、DIST調整は目視で確認できるので問題なく組上げ完了。
5,異常音は止まらない
早速始動してみたが、けたたましい異音は残ったまま。
回転に伴う音というよりは何かが不定期に打ち付けられるような、およそエンジンから発生しているとは思えないが(エンジン本体からこんな音がしたら即壊れるような感じの音)、発生源が分らない。
6,冷静になる為に!
この時点で冷静さを見失っていることに気が付いたので、少し時間を掛けて、机上でのトラブルシューティングを行うことにした。
<続く>
1,部品調達
DIST本体を入念にチェックしたが、破損したのはローターだけのようなので当該品のみ調達した。
適合も問題無し。
2,異音発生
組上げてエンジン始動したところ、これ迄経験したことのない「大きなカタカタ音」が発生したので即エンジン停止して原因調査に移った。
通常なら聴診器を当てて発生源特定作業になるのだが、余りの音なのでエンジンを回し続けることが不安になり、取敢えず今回手を入れたところのDIST駆動系をチェックしてみた。
駆動コマのギア部に若干の摩耗は見られるが、当該異音発生の原因とは思えない。
本体駆動側にも特に異常は見られない。
3,再組付けでトラブル発生。
当該コマは位置決め機能が無く360度どこでもセットできるため、取り外す際に合いマークを打ち忘れたことを後悔し焦ったが、試行錯誤しているうちにオイルフィラーキャップから覗くと1番気筒のカム位置が確認できることに思い当たった。
これで6番気筒と判別が可能となったので次の作業に移ることが可能になった。
4,組上げ
1番気筒の上死点が判れば、DIST調整は目視で確認できるので問題なく組上げ完了。
5,異常音は止まらない
早速始動してみたが、けたたましい異音は残ったまま。
回転に伴う音というよりは何かが不定期に打ち付けられるような、およそエンジンから発生しているとは思えないが(エンジン本体からこんな音がしたら即壊れるような感じの音)、発生源が分らない。
6,冷静になる為に!
この時点で冷静さを見失っていることに気が付いたので、少し時間を掛けて、机上でのトラブルシューティングを行うことにした。
<続く>